ヤマセが吹く山へ!天気が荒れる前に箒場へ
今シーズンあまり吹いていなかったヤマセが吹くコンディションです。ヤマセが吹く天気は要注意ですが、午前中はまだ影響は少ない予報でした。天気が荒れる前に山越えです。斜面の雪はアイスバーンがあり、注意する場所はいくつもありましたが、地形を選んで良い雪を滑りましたよ。
ヤマセとは
ヤマセとは東北地方で使われる言葉で太平洋から吹く東向きの風のことを言います。一般的に言われるヤマセは、夏に吹く風で農作物に悪影響を与える冷たい風と説明されますが、冬場や春先にかけて吹く東風もヤマセと呼んでいます。
冬場や春先にかけて吹くヤマセは、主に南岸低気圧が要因となることが多く、湿った重い雪を降らせる特徴があります。特に八甲田においては、ヤマセは要注意の気候で普段と異なる風向きのため、積雪の状態や地形の変化など気をつけなければいけません。
天気が荒れる前に箒場へ
今シーズンあまり吹いていなかったヤマセが吹くコンディションです。ロープウェイが運休しそうな天気でしたが、朝だけ動いてくれて乗ることができました。
午前中はまだヤマセの影響が少ない予報だったので、良い雪を求めて山越えです。
週末はプライベートツアーが多く、スタート地点で集まっているグループは全員テレマークのチームです。ガイドShoheiが案内します。
一般スキー隊はガイドKasaiさんを先頭に進んでいきます。大岳ヒュッテ手前の沢は今シーズン登りにくい状態です。西風ばかりだったので、ここの地形は雪のつきが悪いです。ヤマセで雪が降ってくれるともう少し埋まってくれるのですが。
大岳ヒュッテを通過して、井戸岳を回り込んできました。まだヤマセの影響は少なく、視界もはっきりです。雪の状態はまずまずで、みんな雄大な景色の中に滑り込んでいきます。
先頭ガイドのKasaiさんが雪の状態を確かめつつ、滑り込んでいきます。最初に滑った斜面よりもコンディションが変わってきました。沢地形のボトムが雪の入り方がよく良さそうです。
パックした雪を想像していましたが、滑りやすい雪でみんなほっとしていました。滑りやすい雪を確認して、テレマークターンを決めています。
尾根の上がアイスバーン状態となっているので、そんな時は沢地形を選んで滑ります。ボトムの雪は滑りやすく長い距離を滑っていきます。
天気予報通り、午前中はまだヤマセの影響が少なく天気は荒れませんでしたが、このあと箒場についてから雨が降り出しました。
まとめ
今シーズンほとんどなかったヤマセが吹きました。夜にかけて雪を伴う予報だったので、また地形の変化予想されます。また、積雪が不安定な構造ありと情報をもらっています。この嵐の後に入山する際はいつも以上の注意が必要となりそうです。