雪山には必ず持っていなければいけない三種の神器!アバランチギアの用意をしよう

雪山に登山やバックカントリーに行くときは必ず、アバランチギアを持ちましょう。三種の神器と呼ばれる、「ビーコン」、「プローブ」、「スコップ」を使えるようになっておくことが大事です。最も大事なことは、雪崩に合わないこと。雪崩に関する勉強も必要です。

アバランチギアの三種の神器とは

▲アバランチギア

雪山に登山やバックカントリーででかけるなら必ず持たなければいけないギアがあります。

アバランチギアと呼ばれる、雪崩に合ってしまった時の装備です。

三種の神器とも呼ばれていて、上記写真左から「ビーコン」、「プローブ」、「スコップ」です。

スキー場などの管理されているエリアでは、アバランチコントロール(雪崩対策)などが実施されており、安全に遊ぶことができるのでアバランチギアを持つ必要はありません。

しかし、登山やバックカントリーなどの管理されていない自然のままの場所へ遊びに行く場合は、必ず持ってください。

ビーコン

▲ビーコン

ビーコンは電波を発信・受信する機器です。

体にベルトなどで装着します。

雪崩で埋まってしまった時に自分の位置または相手の位置を電波で知らせるためのギアです。

ビーコンを扱うには機器の操作方法を覚えて、実際にフィールドにてビーコンを埋めて捜索する訓練が必要です。

ビーコンの訓練は各地域で実施されている場合もあるし、日本雪崩ネットワークにおいて有料の講習会が実施されています。

プローブ(ゾンデ棒)

▲プローブ(ゾンデ棒)

プローブは簡単いうと折りたたんだ長い棒です。

写真のものは長さ3mのプローブです。

雪崩で埋まってしまった人を、ビーコンで捜索し絞り込んだエリアから埋まっている人を特定するのに使うギアです。

埋まっているであろう場所を、プローブを刺して当たった感触で埋没者の場所を特定します。

スコップ

▲スコップ

スコップは雪を掘るためのものです。

これもコンパクトになり、グリップ部分が取り外せます。

プローブで埋まっている人の場所を特定したら、スコップを使って雪を掘り救出します。

過去の事故事例などでは、埋没している深さは2m以上に及ぶこともあります。

雪崩が発生してしまった時の救助は迅速に行えるように、訓練が必要です。

雪山用のザック

▲プラスワンワークスのザック

三種の神器と呼ばれるアバランチギアを入れるため、雪山用のザックを用意しましょう。

雪山用のザックにはアバランチギアを入れる専用の場所が作られていることが多いです。

▲アバランチギア収納部分

ザックのメインの荷室とは別にアバランチギアを入れる場所が、用意されています。

もしも雪崩が発生して救助が必要な状況の場合、時間との戦いでもあります。

少しでも早く行動できるように、ザックにも工夫がされています。

ガイドは必ず訓練をしています

▲訓練の様子

八甲田のガイドは必ずシーズンインのタイミングで訓練を実施しています。

雪崩に関する座学の他に、もしも発生してしまった時に備えてシナリオレスキューを繰り返し行っています。

昨年の雪崩訓練の様子はこちら

最も大事なこと

紹介したアバランチギアの三種の神器は必ず持っていなければいけなものです。

しかし、大事なことはアバランチギアを使うシチュエーションにならないことが最も重要です。

そのためには、雪崩発生の条件やメカニズムなど学習し各人が自覚を持って行動することです。

講習会に参加するのもいいし、独学でもいいから参考書を読んでみるでもいいです。

事故を発生させないために、できることを行いましょう。

まとめ

雪山登山やバックカントリーでは必ず持たなければいけない、三種の神器を紹介しました。

持たなければいけないギアですが、使うシチュエーションにはなりたくないギアです。

安全な行動を心がけて、楽しい雪山シーズンを過ごしましょう!

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