ストックを使ったツェルトの張り方!いざという時に張れるように覚えておこう
ガイド装備の一つで、緊急時にとても大事なギアを紹介します。ツェルトは簡易型のテントのようなもので、遭難時や体温低下の時に役に立つアイテムです。大きさや重さはおよそ500mlペットボトル程度です。いざという時に使えるようにツェルトの張り方を紹介します。
ツェルトとは
ツェルトとは主に緊急時に使う簡易型のテントです。
遭難時に雨風をしのぐテントととして、体温低下を防ぐための防寒など緊急時には様々な使い方ができます。
ガイドは必ずザックの中に入れているギアの一つです。
テントとは違い、骨組みはなくその場にあるものを駆使して設営します。
サイズは小さく、たたんだ状態でおよそ25cmほどです。重さは460gなので、500mlのペットボトルを持つ感覚でしょう。
主な設営方法はストック(トレッキングポールなど)を使って設営します。
必要なもの
パラコードは最低でも4本あった方がいいでしょう。持てるなら、6本以上が好ましいです。
パラコードは束で売っているものをおよそ2m〜3mに切り分けて小さめの自在金具をつけています。
伸縮ができるストックが好ましいです。
登山用のトレッキングポールや、スノーシュートレッキングなどで使うストック(ポール)がいいですね。
必ず必要とまでは言いませんが、ペグがあれば安定した張り方ができるので最低4本持っておくと便利です。
私自身は持ち歩いていません。もしもの場合は、その場で応用させて設営します。
今回は、より安定した設営なので使います。
ツェルトの張り方
ストックを伸ばす
ストックを伸ばします。長さは120cmほどがちょうどいい長さです。
伸縮式のストック(ポール)にはメモリが付いています。
メモリに合わせてロックしましょう。
よくある間違いは、3段式のポールの場合ロックが2つありますが、1つのロックで合わせてもう一つのロックで合わせない間違いがあります。
2つのロックどちらも120cmに合わせましょう。
ツェルトを広げてストックを合わせる
ツェルトを広げましょう。
しばらく袋に入れっぱなしの状態だと湿気や熱などで、生地がくっついている場合があります。
伸ばしておいたストックをツェルト上部のひもに通します。
ストックの向きは地面に対して、通常とは反対向きで使いたいので先端をひもに通します。
自在金具をつけたパラコードに輪っかをつけます。
写真ではもやい結びで輪っかを作りました。特に決まりはないので、自分ができる結び方で輪っかを作りましょう。
パラコードに作った輪っかをストックに先端に通します。
2本通しておきましょう。
ツェルトを立てていく
ストックに通したパラコードを地面にペグで固定します。
反対側もペグで止めたら、ストックを立てましょう。
ストックがパラコードで固定するように、自在を調整して張ります。この時点ではあまり強く張らないようにしましょう。
ペグで固定する
反対側のストックを立てるとツェルトは2本のストックにぶら下がった状態になります。
ツェルトのコーナー部をペグ止めします。
できるだけピンと張った状態でペグ止めすると中の空間が快適になります。
ただし、風が強い日は注意しましょう。
今回は先にストックを立ててぶら下げてからペグ止めしていますが、風が強い場合は先にペグ止めしましょう。
設営したツェルト
ペグで固定したら設営完了です。
ツェルト内部は大人が3人〜4人は座って入れる空間です。
ツェルト内の底面部は状況に応じて、作るかどうか判断しましょう。
テントのように使う場合は、写真のように底面部までツェルトで覆うことが望ましいですが、場合によっては底面部は作らずに地面のままにします。
両側に付いている空気孔は広げたり、しぼめたりして空間の快適さを調整します。
寒い場合はできるだけ、しぼめて冷たい空気を入れない方がいいですね。
まとめ
ツェルトは緊急時などに役にたつギアです。ガイド装備として紹介しましたが、登山などアウトドアで活動するときはできるだけ多くの人たちに持っておいてもらいたいギアです。
アウトドアで活動中に何が起こるかわかりません。
もしも何かトラブルが起きてしまった時に、ツェルトがあれば被害を最小限にとどめられるかもしれません。
たった500mlペットボトルひとつ分のギアです。ぜひ、ザック入れておいてください。