大規模通信障害から考えるリスクマネジメント。デュアルSIMを構築してリスクを軽減しよう
スマートフォンが通信できなくなった時のリスクマネジメントを考えました。デュアルSIMという機能をご存知ですか?この機能を使うことによって、もしも通信障害が発生しても副回線が生きていれば通信可能になります。今回の障害をきっかけに、リスク回避を真剣に考えるきっかけになればと思い記事にしました。
au(KDDI)の大規模通信障害
2022年7月2日未明から発生したauの大規模通信障害は、数日間におよび完全復旧までかなりの時間を要しました。
テレビなどのニュースでも大きく取り上げられ、総務省が前例のない大規模な通信障害として批判しています。
docomoの大規模通信障害
2021年10月14日午後5時頃〜午後8時頃までdocomoで全国的な大規模障害が発生しました。
音声通話やデータ通信ができなくなり、通信ができるWi-Fiを探した人も多いでしょう。
私自身は、Wi-Fi環境下にいたため影響はほとんど受けていませんが、何か事故やトラブルが発生している状況で通信障害が発生したことを想像するとゾッとします。
通信障害によるリスク
今の時代、スマホが通信できなくなると全く何もできなくなるリスクがあります。
QRコード決済などスマホを使う決済ができない、コンサートやスポーツ観戦などのチケット提示ができないなど。
都市部にいれば、コンビニなどのお店でWi-Fiがあるので通信することができますが、少し都市部から離れるとWi-Fi環境がない場合もあります。
都市部でなく郊外にいる場合や、山間部などにいる場合はWi-Fiがないので通信が全くできなくなります。
スマートフォンのデュアルSIM
今回のような大規模障害はめったに発生するわけではありませんが、もし発生した時に全く通信ができなくなることは避けたいです。
Wi-Fiに接続することが難しい場合を想定すると、スマートフォンのデュアルSIM化がリスク回避の1つでしょう。
デュアルSIM化とは
スマートフォンには必ず契約情報などが書かれたSIMカードと呼ばれるチップが入っています。
デュアルSIM化とは、スマートフォンを契約している携帯電話会社を2つ以上にすることです。
つまり、スマートフォンには2枚のSIMカードが刺さった状態になります。
docomoと楽天モバイル両方と契約している状態などです。
仮にどちらかの携帯電話会社に通信障害が発生しても、もう一つの携帯電話会社の通信網で音声通話やデータ通信が可能です。
nano-SIMとeSIM
写真のような物理的に形があるチップのことをnano-SIMと呼んでいます。
ただ、nano-SIMを2枚刺せるスマートフォンはあまり多くありません。
そこで近年注目されている技術がeSIMと呼ばれる技術です。
eSIMはnano-SIMと違い、物理的な形がなくスマートフォンにデータとして組み込まれるSIMのことです。
eSIMを使うことによって、nano-SIMを2枚刺さなくてもスマートフォンをデュアルSIM化できます。
デュアルSIMを構築
nano-SIMとeSIMを組み合わせたデュアルSIMを前提に検討します。
2021年現在、日本においてeSIMを提供している携帯電話会社はまだ少ないです。
povoとLINEMOが2021年3月から、ahamoが2021年9月にeSIMの提供を始めました。
eSIMを提供している携帯電話会社がまだ少ないですが、楽天モバイルがeSIMを提供しています。
Rakutenモバイルを活用
楽天モバイルのプランは、2022年7月時点でUN-LIMIT Ⅶというプランがあり月額3GBまで1078円です。
以前までのUN-LIMIT Ⅵは0円で運用できていましたが、現在は1078円となっています。
0円ではないものの、リスクマネジメントをするなら検討してみてはいかがでしょうか。
デュアルSIM対応か確認しておこう
お持ちのスマートフォンがデュアルSIMに対応しているか確認しておきましょう。
iPhoneであればiPhoneXS以降の機種はデュアルSIMに対応しています。安価で人気の第2世代iPhoneSEも対応しています。
また、デュアルSIM対応スマートフォンが欲しい場合は価格コムなどで人気ランキングもあるのでチェックしてみるといいでしょう。
まとめ
スマートフォンの機能の一つとしてデュアルSIMというのは知っていましたが、今回の大規模通信障害をきっかけにリスク回避のために必要だと認識させられました。
大規模通信障害はめったに発生することはないと思っていましたが、2021年のdocomoによる障害、そして2022年のauによる通信障害とたびたび発生しています。