八甲田には八つの温泉がある!?温泉の特徴やおすすめ全て紹介します

八甲田に八つの温泉があることを知っていますか?それぞれ源泉が異なり、泉質や特徴が全然違います。
最も有名な酸ヶ湯温泉から、あまり知られていない温泉まで八つ全て紹介します。一覧にしているので、どの温泉に行くか本記事を見て検討してみてください。
硫黄泉から炭酸泉、白濁湯から無色透明までさまざまな温泉がありますよ。

目次

八甲田には八つの温泉

雪中行軍や豪雪地帯として有名な八甲田にはたくさんの温泉があります。その数八つもあります。

広大な八甲田エリアの中にそれぞれ違う源泉の温泉があるんです。

八甲田山は火山活動こそ落ち着いていますが、まだまだ活動を続けている活火山です。そのため、温泉がたくさん湧いているんです。

ヒバ千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉」

▲酸ヶ湯温泉入り口

八甲田で最も有名な温泉が酸ヶ湯温泉です。

ヒバで作られた大きなお風呂は千人入れるというたとえから、ヒバ千人風呂と呼ばれています。

青森市出身の版画家棟方志功や、冒険家の三浦雄一郎も愛してやまない温泉として知られています。

泉質と特徴

泉質:酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)

日本でも指折りの酸性が強い温泉です。

ちょっとした傷があると、入浴時にしみます。また、お湯が目に入ると痛いです。

硫黄が強く温泉は白濁しています。入浴後は身体中から温泉のにおいがします。好き嫌い分かれますが、私は好きはタイプです。

千人風呂に洗い場はないので、体をしっかりと洗いたい人は玉の湯に行くといいでしょう。

千人風呂は混浴

千人風呂は最近では珍しい混浴となっています。ついたてがあるのでほとんど見えることはありませんが、気をつけた方がいいですね。入浴時に着用するバスローブが売店で販売されています。

酸ヶ湯温泉について

公式ホームページ:https://www.sukayu.jp

住所:青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地

電話:017-738-6400

南八甲田の玄関口「猿倉温泉」

▲猿倉温泉

猿倉温泉は南八甲田登山口にある温泉です。

源泉の数は5つあり、猿倉温泉で使用しているのが2つ。残り3つを十和田湖温泉に送湯するほど豊富な温泉です。

露天風呂もある温泉ですが、日帰り入浴は土日祝でかつ受付時間が短いので入浴する際には日時に気をつけましょう。

泉質と特徴

泉質:単純硫黄泉(低張性弱酸性高温泉)

内湯と露天風呂がある温泉です。建て替えされてまもないので建物がとても綺麗です。

硫黄泉なのでお湯は白濁していてポカポカ温まります。

猿倉温泉は冬季営業していません。営業期間は4月末〜10月末までのおよそ半年間となっています。

猿倉温泉について

公式HP:https://sarukura.net/

住所:十和田市奥瀬猿倉1番地

電話:080-5227-1296

日本三大秘湯の一つ「谷地温泉」

▲谷地温泉

日本三大秘湯は北海道ニセコの薬師温泉、徳島県の祖谷温泉、そして青森の谷地温泉が数えられています。

冬でも営業している温泉宿で、冬毛に変わった野生動物のテンが見られることでも有名です。

また、建物の前には湿原が広がっていて綺麗な景色を見られます。高田大岳への登山口にもなっている場所です。

泉質と特徴

泉質:単純温泉(低張性弱酸性低温泉)、単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性温泉)

上の湯と呼ばれる42℃の熱い温泉と、下の湯と呼ばれる38℃のぬるい温泉の2種類あります。

下の湯にじっくりと浸かって体をお湯にならしてから、上の湯に入って温まるのが温泉の入り方です。

洗い場もあるので、体や頭を洗ってゆっくりと温泉を楽しむことができます。

谷地温泉について

公式HP:https://www.yachionsen.com/

住所:十和田市法量谷地1

電話:0176-74-1181

源泉湧き流しの湯「蔦温泉」

▲蔦温泉

蔦温泉は平安時代から続く秘湯で、温泉は足元から湧き出る源泉湧き流しとして有名な温泉です。

昔は男女混用だったそうですが、現在は男女別の温泉となっています。

男女入れ替え制になっている久安の湯と、男女別の泉響の湯の2つあります。

泉質と特徴

泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)

久安の湯は男女入れ替え制となっており、時間帯によって男性と女性入れる時間が決まっています。

泉響の湯は男女別の温泉になっており、男性側には水風呂、女性側には洗い場とそれぞれ設備が異なっています。

温泉の温度が少し熱めのなので、半身浴でもしっかりと温まります。おすすめはじっくり温まった後に、水風呂で一気に体を冷やしてまた温泉に入ると最高です。

蔦温泉について

公式HP:https://tsutaonsen.com/

住所:十和田市奥瀬字蔦野湯1

電話:0176-74-2311

【休館中】4種類のお湯が楽しめる「八甲田温泉」

▲八甲田温泉

八甲田温泉は昭和初期に発見されたとされる温泉で4種類の温泉が楽しめます。

メインの温泉が楽しめる龍神の館は建て替えられたばかりで、新しく綺麗な建物です。写真の建物とは別棟となります。

龍神の湯、らむねの湯、みるくの湯、八甲田元湯の4種類からなる温泉が魅力でそれぞれ違ったお湯を楽しめます。

しかし、残念ながら2021年は休業しています。

泉質と特徴

泉質:(龍神の湯)龍神の湯 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)

源泉が4種類ありますが、龍神の館に3つ、別棟でらむねの湯となっています。

龍神の湯は八甲田温泉の中でも最も熱い温泉です。お風呂の大きさは酸ヶ湯の千人風呂に匹敵するほどの大きさです。

らむねの湯は天然の炭酸泉となっていて、温泉の温度は38℃とぬるめですが炭酸効果によって体がポカポカ芯から温まります。銭湯などにある人工的な炭酸風呂と違って、天然の炭酸泉で温まるとお風呂から出た後の温まり効果が全然違います。

八甲田温泉について

公式HP:http://www.hakkouda-onsen.com/

住所:青森市大字駒込字深沢766-2

電話:017-738-8288

家族経営の暖かさ「みちのく深沢温泉」

▲みちのく深沢温泉

みちのく温泉は八甲田の中では最も小さな温泉です。

家族経営の小さな温泉旅館ですが、温泉はとても気持ちいいです。

露天風呂もあり通年営業しているので、スキーの帰りに立ち寄ることも可能です。

正面入り口を入ると、リビングになっているのでびっくりせずに挨拶して入りましょう。

泉質と特徴

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉

内湯と露天の2つ温泉があります。

洗い場はありますが、シャワーはないので上手に体を洗いましょう。

露天風呂はブナの森に囲まれた雰囲気のとてもいい温泉です。ただし、女性側と繋がった温泉となっていて仕切りのみなので少し注意しましょう。

みちのく深沢温泉について

住所:青森市駒込深沢650

電話:017-738-1464

スキー場から最も近い「寒水沢温泉」

▲八甲田リゾートホテル

スキー場から最も近い温泉が寒水沢温泉です。現在は八甲田リゾートホテルが管理しています。

スキー場から近いというのが魅力の一つで、遊び終わったら車で移動することなく温泉に行けます。

八甲田ロープウェイへも歩いて行ける場所なので、ここ起点として八甲田で遊ぶことができますね。

泉質と特徴

泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)

八甲田は硫黄泉が多く白濁している温泉が多いことが特徴ですが、寒水沢温泉は無色の温泉です。

人によって好みは分かれますが、温泉のにおいが強すぎるのは苦手という人にはおすすめです。

寒水沢温泉について

公式HP:http://www.hakkouda-resort.jp/index.html

住所:青森県青森市荒川字寒水沢1-58

電話:017-738-2233

ガラス張りの大浴場「城ヶ倉温泉」

城ヶ倉温泉はホテル城ヶ倉が管理している温泉で八甲田の中で高級な雰囲気がある温泉です。

大浴場は全面ガラス張りとなっており、内湯に入りながら景色を楽しむことができる贅沢な温泉です。

サウナやジャクジーまで完備しています。

また、露天風呂もあり冬期間でも入ることができる温泉です。

泉質と特徴

泉質:単純泉(低張性弱アルカリ性高温泉)

城ヶ倉温泉もまた寒水沢温泉と同様に、八甲田では珍しい無色の温泉です。

露天風呂からは沢の水が流れる音が聞こえてきます。

さまざまな設備が整っているので、都会的な温泉と言ってもいいかもしれません。

城ヶ倉温泉について

公式HP:https://www.jogakura.com/

住所:青森県青森市荒川八甲田山中

電話:0120-38-0658

まとめ

八甲田の温泉八つを紹介しました。

どの温泉も全て泉質が違っていて、それぞれ特徴があります。いくつもの温泉に入って比べてみると楽しいですね。

八甲田周辺の移動手段は、レンタカーが最も動きやすいです。JRバスもありますが行ける温泉が限られてしまいます。

レンタカーを借りて、何日かに渡って温泉の入り比べしてみてください。

ちなみに私は、蔦温泉が好きです。