火力の強さが魅力のガソリンバーナーの使い方!特徴と注意点を紹介

ガス式のバーナーに比べて、扱いづらいガソリンバーナーですが最大の魅力は火力の強さです。ガス式では火力が弱くなってしまう気温でもガソリンバーナーでは問題なく使える魅力があります。
ただ、取り扱いには注意が必要なので紹介します。使い方を覚えてしまえば、ガス式よりもガソリン式の方が良くなってくるかもしれませんよ。

ガソリンバーナーとは

登山やキャンプなどで調理する時に使うバーナーは、ガス式とガソリン式があります。簡単で圧倒的に扱いやすいのがガス式のバーナーですが、ガソリン式バーナーは扱いにくいですが火力が強いのが魅力です。

▲左ガスバーナー、右ガソリンバーナー

左がガス式バーナーで、右がガソリン式のバーナーです。

ガス式バーナーは燃料缶とごとくが一体になっているものが主流です。ガス式で燃料缶とごとくが別のものも最近増えていますが。

ガソリンバーナーは燃料缶とごとくが別になっているのが特徴です。

ガスバーナーの使い方とメンテナンスについてはこちら

ガソリンバーナーのパーツ

▲燃料とパーツ

ガソリンバーナーは必要なパーツが多めで、サイズは大きめです。

赤いボトルがホワイトガソリンを入れる燃料缶です。ホワイトガソリンは、ホームセンターなどで売っているものが使えます。写真はコールマンのホワイトガソリンです。

ウィスパーライトインターナショナルは、自動車用の無鉛ガソリンも使えますが、ホワイトガソリンの方が手に入れやすいでしょう。

▲パーツ類

ごとくとポンプ、奥は風防です。

使うときの準備

ガソリン式のバーナーは火力が強いことがメリットですが、点火の仕方など少々扱いづらいのがデメリットです。

いくつか注意点もあるので、説明していきます。

燃料缶にポンプを取り付ける

▲燃料缶にポンプを取り付け

割愛していますが、燃料缶にはおよそ8分目程度までホワイトガソリンを入れておきます。

次に、燃料缶にポンプを取り付けます。

ポンピング

▲ポンピング

ポンピングして燃料缶内部の圧力を高めてあげます。

指で押して、指が痛くなるかならないくらいまで続けます。説明書には、10回程度と書いていますがガソリンの残量にもよるので回数ではなく、感覚で覚えた方がいいです。

設置

▲ごとくと燃料缶の接続

ポンピングが終わったら、ごとくと燃料缶を接続します。

ごとくの管をポンプの穴に差し込みます。

▲設置

ガソリンバーナーを設置します。

周りに燃焼物など火に弱いものがないことを必ず確認しましょう。

テントの側では絶対に設置しないでください。

点火

点火するときが最も気をつけなければいけません。特にプレヒートは大きく炎が出ます。

プレヒート

▲ポンプのコック

ポンプのコックを開いて、ごとく下の受け皿にガソリンを溜めます。

▲ごとく下の受け皿

コックを開くと、液体のガソリンが受け皿に溜まっていきます。

およそ半分くらいで十分です。

溜まったら、必ずポンプのコックを閉めておきます。開いたままなら大火事になってしまいます。

▲着火

溜めた液体ガソリンに着火します。

大きな炎が出るので、ライターではなく小型のチャッカマンがおすすめです。

▲プレヒート中

着火すると一瞬で大きな炎となるので気をつけてください。

この写真がプレヒートを実施している最中の状態です。

プレヒートでは、液体ガソリンを温めて気化させています。

▲温めている場所

プレヒートで温めたい場所が赤線部分の管です。

この管の中を液体ガソリンが通るときに、熱せられた管によって気化する仕組みです。

なお、プレヒートの方法は固形燃料を使う方法もあります。

液体ガソリンを燃焼させる今回のやり方より安全に行うことができます。

ごとく部分に着火

▲炎が小さくなってくる

プレヒートの炎が1〜2分程度で小さくなってきます。

炎が小さくなってきたら、再びポンプのコックを少しずつ開きます。

▲安定した青い炎

炎が赤ではなく青に変われば、安定状態に変わったと言えます。

コックを開き始めて最初は赤い炎が出ますが、しばらく燃焼を続けていると青い炎に変わっていきます。

これで点火作業終了です。

MSR製ウィスパーライトインターナショナル

私が使用しているガソリンバーナーは、MSR製ウィスパーライトインターナショナルです。

火力が強く、ガス式と違って寒い場所でも使用可能なので気に入っています。

行く場所や状況を考慮して、ガス式とガソリン式を使い分けています。

まとめ

ガス式に比べると扱いが面倒なガソリン式のバーナーですが、使い方を覚えてしまえばガス式よりも火力が強いし、重宝します。

寒くなってくると、ガス式だと火力が弱くなってしまいますが、ガソリン式だと火力が強いままです。

行く場所や環境によって、使い分けるのがおすすめです。

ただし、説明した通りプレヒートなどでは炎が大きくなるので取り扱いには十分に注意してください。